CCCグループ AI倫理ポリシーの策定について

カルチュア・コンビニエンス・クラブ株式会社

AIで「世界一の企画」を創造する会社へ 


カルチュア・コンビニエンス・クラブ株式会社(以下、「CCC」といいます)は、『世界一の企画会社』のビジョンのもと、世の中にないアイデアや発想を生み出して、様々な企画を実現してきました。
 
インターネットは、誰もが情報の「発信者」になれる革命を起こしました。
生成AIは、誰もが情報を活用した「創造者」になれる革命を起こしています。
 
CCCは、今後も、創業の精神である『新たなライフスタイルを提供しつづける拠点』としてあり続けるために、AIを最大限に活用し、誰もが「発信者」や「創造者」として活躍できるよう、常識を超えて「世の中を変える集団」を目指していきます。

CCCグループ AI倫理ポリシー

カルチュア・コンビニエンス・クラブ株式会社およびその子会社(以下「CCCグループ」といいます)は、『カルチュア・インフラを、つくっていくカンパニー。』というミッションのもと、ホログラムのように変化する時代と私たちのライフスタイルに合わせて、「自分らしさ」=「My Style」を持っている人々へ、新しい「ライフスタイルの提案」をしつづけることで、「ヒトと世の中をより楽しく幸せにする環境=カルチュア・インフラ」をつくってきました。人工知能(以下「AI」といいます)は、近年進化が著しく、私たちのライフスタイルを、さらに大きく変化させる可能性があるため、カルチュア・インフラを創造するための重要な要素だと考えています。しかし、AIの進化は、私たちの予想を遥かに超える可能性があるため、AIの開発・提供・利用(以下、総称して「利用」といいます)に関する基本的な方針を定めずにAIの利用を進めた場合には、意図せずとも人々に負の影響をもたらしかねません。そこで、CCCグループは、AIの利用に関して、以下のポリシーを掲げ、AIと共存しながら、人と社会に資するカルチュア・インフラを創造することを目指します。

1.人間中心の原則
CCCグループは、AIを、AIの精度向上自体を目的として研究や開発を行うものではなく、あくまで人と社会をより楽しく幸せにするための手段として利用します。また、AIの利用に際しては、常に人間の尊厳や多様な価値観を尊重します。

2.公平性の追求
CCCグループは、AIの利用により、特定の個人ないし集団への人種、国籍、性別、年齢、政治的信念、宗教等の多様な背景を理由とした不当で有害な偏見や差別が助長されないよう努めます。そのために、AIに単独で判断させるだけでなく、適切なタイミングで人間の判断を介在させるなど、偏見を取り除き差別が行われない運用を目指します。

3.プライバシーの保護
CCCグループは、AIの学習・精度向上には、お客さまの情報が必要不可欠となることから、CCCグループ各社にて定める個人情報保護の方針に則り、お客さまのプライバシーの保護を確実なものとするため、お客さまの情報の運用・管理体制を整備し、継続的に改善していきます。

4.安全性の確保
CCCグループは、AIの利用に際して、人の生命・身体・財産等へ危害が及ばないように、適切なデータを用いたAIの学習を図るなど、AIの利用におけるリスクを除去・低減するように努めます。AIの利用に際して、法令や本ポリシーが適切に遵守されるように、CCCグループ各社にて、それぞれのAI利用の態様や程度に合わせた安全管理体制を構築し、必要に応じて見直します。

5.セキュリティの強化
CCCグループは、AIの利用用途およびAIにて取り扱う情報に応じたセキュリティ対策を講じた上で、新たに発生する外部からの脅威を排除するために、CCCグループ各社にて定めるセキュリティポリシーに則り、継続的なセキュリティの強化に努めます。

6.透明性の確保
CCCグループは、AIを適切かつ安全に利用するために、AIに基づく判断について検証できる環境を構築することを目指します。その上で、CCCグループ各社においては、サービス・事業でAIを利用する際、コーポレートサイトやサービスサイト等を通じて、AIの利用に関する明確でわかりやすい説明を行い、適切な情報提供に努めます。

7.人材の育成と教育の徹底
CCCグループは、AIに携わる人材を育成します。AI人材の育成にあたっては、AIに対する知識やスキルの習得だけではなく、社会的に正しい利用ができるリテラシーや倫理感を持つように努めます。

8.本ポリシーの見直しとCCCグループ各社における適用
本ポリシーは、AIに関するテクノロジーの変化、私たちのライフスタイルや社会の変化、AIに対する規制態様の変化などに伴い、必要に応じて見直します。CCCグループ各社は、本ポリシーを遵守するとともに、各社の事業やサービスの内容に合わせ、必要に応じて個別にAI倫理ポリシーを策定します。


以上