共創型プラットフォーム「Tカードみんなのエシカルフードラボ」、『エシカルフード基準(中小企業Ver.)』を発表
CCCマーケティング株式会社
~日本の食を支える中小企業の皆さまともエシカルフード市場の創出を目指して~
CCCマーケティング株式会社(本社:東京都渋谷区、代表取締役社長:田代誠)は、2021年3月より、Tのユニークデータ※1やアセットを活用し、一地域、一企業だけでは解決が難しかった課題に対して、生活者を中心に業界を超えたさまざまな知見を有するステークホルダーと対話を重ねながら、世界的な課題である"持続可能な食"につながるエシカルフードアクションについて考え、行動していく共創型プラットフォーム「Tカードみんなのエシカルフードラボ」に取り組んでいます。
このたび、「Tカードみんなのエシカルフードラボ」にて、2022年3月に発表した『エシカルフード基準(大手企業Ver.)』に続き、日本の食を支える中小企業向けに『エシカルフード基準(中小企業Ver.)』を作成し、日本におけるエシカルフード市場創出を目指してまいります。また、『エシカルフード基準(大手企業Ver.)』も各所の観点を受け、第二版としてアップデートをいたしました。
■『エシカルフード基準(中小企業Ver.)』
■『エシカルフード基準(大手企業Ver.) 第二版』
『エシカルフード基準』は、「環境」「動物」「人・社会」「政治」に対して、企業や商品が倫理的な配慮がなされているのかを確認するために生み出された基準の一つです。『エシカルフード基準(中小企業Ver.)』は、中小企業の皆さまの実態により即したものとして策定いたしました。「企業評価」と「フード評価」の2つの大項目があり、「企業評価」は4つの大項目に、15の分野に関する中項目と、37の小項目で構成されており、「フード評価」は2つの大項目に、9の小項目で構成されています。また、エシカルフードを世の中に示す際の基準として2022年時点で満たしてほしい小項目にしきい値を設定いたしました。「企業評価」のしきい値は、法令順守に準拠した小項目が10個と、大項目「環境」に含まれる小項目のうちいずれか2個、「フード評価」のしきい値は、大項目「調達」に含まれる小項目のうちいずれか1個です。この合計13個のしきい値を全て満たした商品がエシカルフードとなります。2022年時点のしきい値は、世界および日本国内の時勢を鑑みながら設定されたものであり、世界規模で解決すべき環境問題や人権問題を優先し、今後は社会のありかたや人々の価値観の変化に伴ってアップデートをしていく予定です。
CCCマーケティングは、Tカードをご利用いただくお客さまからお預かりした「食」にまつわるさまざまなデータが、そのひとりひとりとつながっているからこそサステナブルなソーシャルインパクトを「食」の領域で起こすことができるのではないか、よりよい消費行動を選択する生活者の指標を策定することで、社会におけるエシカルフードアクションを促進できるのではないかと考えています。現在、世の中にエシカルフードの明確な定義や基準がなく、どの食品がエシカルなのかが生活者から見ると、分かりづらい状況です。生活者がいつも利用する店舗で購入する食品にもエシカルフードがあり、どの食品がエシカルなのかをお知らせするために、私たちは『エシカルフード基準』を作成いたしました。
CCCマーケティングでは、今後、『エシカルフード基準』をもとにした『エシカルフードアクションスコア』を提供していくことで、生活者、メーカー、流通など「食」に関わるあらゆるステークホルダーの方々と共に、エシカルフードが社会に少しでも浸透していくことを願っています。そして、「Tカードみんなのエシカルフードラボ」の活動ひとつひとつが、未来につながる食の循環を作ることに貢献してまいります。
CCCマーケティングは、「UNIQUE DATA, SMALL HAPPY.」をグループミッションに掲げ、「個人のライフスタイル」とそれを取り巻く「社会」をつないで、この世界のひとりひとりの、毎日の小さな幸せをつくっていくことを大きな使命としています。ユニークデータを価値ある情報に磨きあげ、さまざまな社会課題に向き合い共創しながら解決に向けて取り組んでいくことで、持続可能でよりよい社会の実現を目指してまいります。
【エシカルフード基準(中小企業Ver.)について】
■策定日:2022年9月12日(月)
■名称:Tカードみんなのエシカルフードラボ エシカルフード基準(中小企業ver.)
■URL:https://ethicalfoodlab.tsite.jp/assets/pdf/ethicalfood_kijyun_detail2.pdf
■策定メンバー:
<有識者> ※50音順
・株式会社office3.11 井出留美
・株式会社ワンプラネット・カフェ ぺオ・エクベリ
・立教大学21世紀社会デザイン研究科特任教授・不二製油グループ本社株式会社 河口眞理子
・一般社団法人Chefs for the Blue 佐々木ひろこ
・パタゴニア 日本支社 中西悦子
・株式会社honshoku 平井巧
・東北大学大学院生命科学研究科教授・サステナビリティの編集プロデューサー 藤田香
・株式会社こだわりや 藤田友紀子
・CHOMPOO 森枝幹
・株式会社グッドテーブルズ山本謙治
<コアメンバー>
・株式会社フューチャーセッションズ 有福英幸、芝池玲奈
・CCCマーケティング株式会社 瀧田希、中岸恵実子、湯浅知里
※1:ユニークデータとは、約7000万のシングルID、年間35億件以上の購買トランザクション、15万店舗のネットワークで扱われる60億種類の商品データ、数千項目からなる顧客DNAのペルソナデータ、オフライン・オンライン上の移動・行動データやメディア接触データ、またCCCマーケティンググループオリジナルのエンハンスデータなどを指します。