【イベントレポート】服部道子×鈴木大地_ミスショットから気持ちを切り替えるには...秘訣は"あの合言葉"⁉

株式会社Tポイント・ジャパン(本社:東京都渋谷区、代表取締役社長:長島弘明)とカルチュア・コンビニエンス・クラブ株式会社 蔦屋書店カンパニーは、ツアー通算18勝で1998年の賞金女王であるプロゴルファー 服部道子氏の初著作『好転力』(世界文化社)の出版を記念して、「ビジネスにも活きる!一流アスリートの"状況を好転させる力"をつけるには...?」をテーマとした記念イベントを、「代官山 蔦屋書店」(東京都渋谷区)にて開催いたしました。

DSC03452.jpg

書籍『好転力』:こちら
第3回「ゴルフに関するアンケート調査」Vol.1:こちら

『好転力』コロナ禍の悶々とした気持ちを打破する"エール本"に。


DSC03269.jpg

イベント冒頭、服部道子さんからは本作について「10歳からゴルフを始めて、ゴルフは、人生の縮図のように、思い通りにいかないことの多いスポーツだと思っています。そんな経験と自身の人生を振り返り、『本を書いてみないか?』とお声がけ頂いたことが出版のきっかけでした。また、執筆始めてすぐにコロナ禍となり、世界中が悶々とした気持ちになる中、それを打破していくマインドは、ゴルフにも通じる部分があるように感じていました。これまで私の人生で、モノの見方や行動を変化させてくれた諸先輩方のお言葉もご紹介しながら、少しでも皆さんが前を向くきっかけになる"エール本"になれればと思います」と、本著作の出版にあたる経緯をお話頂きました。

cs0033.JPG
また同著を読まれた鈴木さんからも「体が柔らかいので"捻転力"はあるのですが...(笑)」と会場を沸かせながら、「"好転力"は私に欠けていることでもあり、本当に勉強になりました。本著にはゴルフの難しさや面白さも詰まっていて、私自身も携帯電話で口頭筆記をしながらメモをとるほど濃い内容でした。ぜひ、スポーツ界だけではなくビジネス界や一般の方にも読んでいただきたい。私も20~30年間ゴルフをやっていますが、スコアは120くらいなので...この本を読んで今一度本気で頑張ろうと思えました」と強く推薦のお言葉をいただきました。
さらに、アスリートの「状況を好転させる力=好転力」について服部さんは「何をやるにしても最後は自分自身で覚悟を持つことが重要だと思います。そういった姿勢でいることで、周りの人たちも自然と応援したくなります。『どれだけ本気で向き合えるか』が"好転力"の源かなと思います」とコメントされました。また、"好転力"をビジネスや人生へ活かす方法については「今はゴルフ以外の方と携わる機会も増えて、受け入れることも大切にしたいと思っています。人にはそれぞれ良いところと悪いところがあるので、相手を受け入れて、許し、いい距離感でいることも、人生の"好転力"にもつながると感じています」とご自身の経験からお話いただきました。

DSC03279.jpg

一方、鈴木さんは「人を大事にして、感謝の気持ちを持つこと。そういった人間性を磨いていくことが、ゴルフにおいても、人生においても、状況を好転させる力につながってくるのかなと思いました」と本著の"好転力"について述懐されました。さらに、アスリートのメンタルコントロールについて「水泳の場合は試合中に考える時間がゴルフと比べると少ないので、レース前の準備で結果は8割、9割は決まってきます。あと、本番ではまな板にのった気分で『自分が一番強いんだ』という積極的なマインドで試合に臨むことも大切だと思います」とご自身の経験からアドバイスをいただきました。

cs0231.JPG

さらに、東京オリンピックでも銀メダルを獲得した稲見萌寧選手について、女子ゴルフコーチも務められた服部さんは「稲見選手は有言実行型で、大きい目標を掲げるタイプです。自分自身のことをよく理解していて、何が必要であるかを冷静に見れるタイプでもあると思います。加えて、オリンピックという大舞台でもオンオフをしっかり切り替えることができる。試合中は真剣そのものですが、合間では牛乳とクッキーを食べるなど、自分なりの時間の使い方がうまく、そのような"自分の空気感"でエンジョイしながらプレーできることが、彼女の勝因だと思います」とその強さの秘訣についてコメントされました。

最新のゴルファーアンケートから、「一度のゴルフで、相手をより深く知れるきっかけになる」


DSC03400.jpg

またイベント後半では、Tポイント・ジャパンが9月10日(金)に発表した、第3回「ゴルフに関するアンケート調査」Vol.1(https://www.ccc.co.jp/news/2021/20210910_002184.html)を基に、コロナ禍における最新のゴルファー事情についてトークセッションを繰り広げていただきました。
コロナ禍の影響で「ゴルフをする相手が職場の人間関係から、家族に移り変わっている」というデータについて、服部さんは「昔のゴルフのイメージは『気を使って疲れた~』というビジネスのスポーツという側面が強いですが、今はレクリエーションとして、家族のコミュニケーションや純粋にスポーツを楽しむとポジティブなイメージが広がっているように感じます」と見解を述べられました。

cs0298.JPGさらにゴルフに関するイメージでも「生涯続けられる」や「家族とのコミュニケーション」という項目が伸長していることについて服部さんからは、「ゴルフは、お年寄りから若い人まで、さらに技術力も関係なく、気楽に誘いやすいスポーツだと思います。また一度のゴルフで喜怒哀楽を共にすることにより、相手をさらに深く知ることができる。それはビジネスシーンでゴルフが活用されてきた魅力でもありますが、その強みがコロナ禍でより身近な人とのコミュニケーションにも活用されているのではないでしょうか?」とコメントされました。鈴木さんからも「食事も一緒に食べながら、一日いるとわかることがたくさんありますよね。『あれ?この人、以外にセコい人だな...』とか(笑)。誘いやすく、誘われやすい社会性がゴルフにはあると思います」と自身のラウンド経験からも共感した様子でした。

DSC03336.jpg

またコロナ禍でのゴルフに対するイメージで「健康に良い」が1位となったことについて、服部さんからは「私の知り合いに、ゴルフをやられている80歳のすごく元気な方がいらっしゃいます。その方は(ラウンドへ)行く前に200球打って、負けて悔しくて終わった後に300球打ち、その後にジムにいくそうです。さらに、日曜にはオリジナルのジュースを作って飲まれるなど...『ゴルフをもっとうまくなりたい』という向上心が相乗効果となり、普段の生活でより健康的になれる側面があるのではないでしょうか」と生涯スポーツとしての魅力にも言及されました。

質問「ミスショットから気持ちを切り替えるには?」短いルーティンと『チャーシューメン』⁉


DSC03436.jpg

イベント終盤、アンケートで募集したゴルファーの方からのご質問にもお答えいただきました。「ミスショットの後の気持ち(メンタル)の切り替え方を聞きたい」というご質問に服部さんは「私自身も引きずることはありました。強い人は自分のなかのルーティンに集中して、断ち切っていると思います。ただあまり長いルーティンだと、その中でまた考えてしまうので、短い方がいい。あと、チェックポイントも多くないほうが良いでしょう。気持ちよくスイングするのが一番ですから、チェックポイントも一つか二つくらいに絞りシンプルにしていくのが大事です」と上達の秘訣をお話されました。さらに「渋野日向子選手も、最後迷ったときは腹筋に力を入れて『チャーシューメン』と唱えるそうです。『タンタンメン』は音が途切れて振り切れないからダメだそうです(笑)」と渋野選手の意外に素朴なルーティンを明かしていただきました。そんな服部さんのアドバイスに、鈴木さんも「水泳では試合中に大きなミスは起きにくいですが、ことゴルフに関しては『ここを直さないと、ここも直さない』と悶々と考えて泥沼に陥るタイプなので(笑)、2つ3つに絞るということはぜひ実践していきたいですね」と意気込みをお話されました。

cs0623.JPG

Tポイント・ジャパンでは「T×Athletes」としてスポーツの本質="人の心を動かす"という素晴らしい力を体感していただけるような価値創造をめざし、木戸愛選手や渋野日向子選手とのスポンサー契約をはじめ、JLPGAツアー「Tポイント×ENEOS ゴルフトーナメント」の主催、また「ゴルフに関するアンケート」の発信やマーケティング調査、アライアンス企業と連携した企画など、ゴルフを通じたライフスタイルの提案を続けてまいります。

【著作紹介】
■概要:
2020東京オリンピックゴルフ日本代表女子コーチに就任。日本とアメリカで数々の輝かしい成績を残してきた、プロゴルファー服部道子氏は、40年以上のゴルフ人生において、自分と向き合い状況を好転させてきました。本書は、服部氏が常に心掛けてきたこと、心を整えるルーティン作業、自己プロデュース力、偉大な先人たちからの学び、実践を通して導き出した「状況を好転させる力」をまとめた、初の著書です。スポーツのみならず、未来の勝者になるための最高の参考書となる1冊です。
■著者:服部道子
■発行:株式会社世界文化ブックス
■発行・発売:株式会社世界文化社
■定価:1,760 円(税込)
■URL:https://www.sekaibunka.com/book/exec/cs/21210.html

【イベント登壇者プロフィール】
服部 道子(はっとりみちこ)
愛知県生まれ。1984年に日本女子アマチュアゴルフ選手権を当時史上最年少の15歳9か月で優勝。翌年にはUSGA(全米ゴルフ協会)の主催する全米女子アマチュアゴルフ選手権を当時史上最年少で優勝し、120年以上続くUSGAの歴史で、タイトルを獲得した初の日本人となる。 高校卒業後はアメリカ・テキサス大へ進学。NCAAリーグで10勝。文武両道の学生に贈られる「マリリン・スミス賞」を受賞した。 91年にテキサス大国際経営学部を卒業後、帰国しプロ転向。98年に年間5勝を挙げて賞金女王に輝き、国内外ともに活躍した。国内メジャー3勝を含む通算18勝。 現在は一児の母として奮闘する傍ら、2020東京オリンピックゴルフ日本代表女子コーチとして後進を育成。

鈴木 大地(すずきだいち)
1967 年、千葉県習志野市出身、54 歳。 小学校 2 年生で水泳を始め、高校進学後、個人メドレーから背泳に転向。 記憶に残るソウル五輪では得意の「バサロスタート」を駆使し、100M 背泳で金メダルを獲得。 当時、日本競泳界では 16 年ぶりの金メダル獲得の快挙となり、日本の水泳を一気にメジャースポーツに 引き上げた。2013 年に連盟史上最年少の46歳で日本水泳連盟会長に就任、 2015 年から 2020 年まで、初代スポーツ庁長官を務め、アスリートへの支援強化やスニーカー通勤を促す など、幅広い政策に取り組み、現在は、国際水泳連盟理事、順天堂大学教授、同大スポーツ健康医科学 推進機構機構長として、後進の育成に力を注いでいる。

share

本件に関する資料

本件に関するお問い合わせ

本件に関するお問い合せ:
株式会社Tポイント・ジャパン
広報/TEL:03-6800-4464