日本におけるエシカルフード市場創出に向けた『エシカルフード基準』

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■私たちを取り巻く環境とSDGs


現在私たちを取り巻く環境には、貧困や飢餓、教育など未だに解決を見ない社会面の開発課題、エネルギーや資源の有効活用、働き方の改善、不平等の解消などすべての国が持続可能な形で経済成長を目指す経済課題、そして地球環境や気候変動など地球規模で取り組むべき環境課題といった世界共通の社会問題があり、2030年を達成年限とした「SDGs(Sustainable Development Goals:持続可能な開発目標)」が設定されています。

■「持続可能な食」の実現に向けて


中でも私たちが生きていく上で重要かつ必要不可欠な「食」は、食料の一次生産から最終消費まで、生産・加工・流通・保管・販売とあらゆるステークホルダーが連携したフードチェーンで構成されており、生活者ひとりひとりにとって最もシンプルで分かりやすく、日々の生活の中でサステナビリティ(持続可能性)に取り組むことができる領域の一つです。


一方、持続可能な食に目を向けると、農水産物生産にあたっての環境配慮の不足、年々増加する生産・輸送時のエネルギーや水の使用量・排出量の増加、食品ロス問題や過剰梱包、労働者への不公正な賃金の支払いといった倫理的(エシカル)配慮が不足しているさまざまな課題が存在しています。


変わりゆく時代の中で、生活者ひとりひとりが毎日の食事、毎日の買い物の中で、それぞれの生活にあったエシカルな食品を選んでいくこと、少しずつ考えていくことでが、やがて"持続可能な食"の実現に近づけていくことができると考えています。

■サステナブルなソーシャルインパクトを「食」の領域で


私たちは、Vポイントをご利用いただくお客さまからお預かりした「食」にまつわるさまざまなデータが、そのひとりひとりとつながっているからこそサステナブルなソーシャルインパクトを「食」の領域で起こすことができるのではないか、よりよい消費行動を選択する生活者の指標を策定することで、社会におけるエシカルフードアクションを促進できるのではないかと考えています。

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■エシカルフード基準


現在、世の中にエシカルフードの明確な定義や基準がなく、どの食品がエシカルなのかが生活者から見ると、分かりづらい状況です。生活者がいつも利用する店舗で購入する食品にもエシカルフードがあり、どの食品がエシカルなのかをお知らせするために、私たちは『エシカルフード基準』を作成いたしました。


『エシカルフード基準』は、「環境」「動物」「人・社会」「政治」に対して、企業や商品が倫理的な配慮がなされているのかを確認するために生み出された基準の一つです。『エシカルフード基準』には、「企業評価」と「フード評価」の2つの大項目があり、「企業評価」は4つの大項目に、15の分野に関する中項目と、65の小項目で構成されており、「フード評価」は2つの大項目に、8の小項目で構成されています。


今後は社会のありかたや人々の価値観の変化に伴ってアップデートをしていく予定です。

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『エシカルフード基準』

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