臺灣蔦屋のこれまでとこれから
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■台湾の新たな文化の創造を目指して
私たちは、2012年に台湾に初進出し、DVD・CDのレンタルを中心とした「TSUTAYA亞藝影音」をオープンしました。
2017年からは、「TSUTAYA BOOKSTORE」の出店を拡大。現在では、現地法人である臺灣蔦屋股份有限公司(以下、臺灣蔦屋)を中心に、台湾内に「TSUTAYA BOOKSTORE」を計11店舗展開しており、そのうちの2店舗は「SHARE LOUNGE」も併設しています。(2023年12月現在)
<TSUTAYA BOOKSTORE 1号店 であるTSUTAYA BOOKSTORE 信義店>
台湾における1人当たりの「本」に対する購入率は日本の半分ほど。しかしながら、街に書店を求める声は多く、独立系書店の台頭、書店でのイベントも活況、書店でコーヒーを飲みながら過ごす時間を好むなど、書店を取り巻く文化は日本と大きな差はありません。
台湾の方々の多くは親日家で、空間や食、アニメコンテンツなどの日本文化に関心が高く、台湾にいながら日本文化を体感できることに喜びを感じられる方が多くいらっしゃいます。
さらに、「日本の書店=代官山 蔦屋書店」という認識も広まっています。現地法人である臺灣蔦屋は、日本の「蔦屋書店」を台湾で実現することを目的にしながら、日本の文化を伝えるだけではなく、台湾のアイデンティティを尊重し、それぞれの文化と融合させ、台湾の文化発展を支える台湾オリジナルの「TSUTAYA BOOKSTORE」の展開を進めています。
<TSUTAYA BOOKSTORE 松山 SHARE LOUNGE>
<TSUTAYA BOOKSTORE 南港 SHARE LOUNGE>
■「Businness Alliance会議」にて表彰
TSUTAYA BOOKSTOREを2017年から11店舗を展開、うち7店舗は2020年以降のコロナ禍に開業(および改装)し、苦境に立たされた台湾国内経済に大きなインパクトを与えた日本企業として、2023年12月に台湾政府経済部が主催する「Business Alliance会議」で表彰いただきました。
これらの出店は、台湾のFC企業さまに支えられています。台湾を含む海外における店舗はすべてFC企業さまによる運営です。臺灣蔦屋では、私たちのブランドを理解していただくために、さまざまな場で理念を語り歩き、共感を得て、台湾で共にTSUTAYAブランドを成長させていくパートナーを増やしてきました。
現在では、TSUTAYA BOOKSTOREの持つ集客力や施設全体への波及効果にご期待いただいたデベロッパー企業による加盟が多数を占めています。(加盟企業数7社:2023年12月現在)
<Businness Alliance会議表彰式にて>
■台湾現地社員の成長
さらに、加速する出店を支えているのが、現地採用の社員の皆さんです。台湾をはじめとする海外での店舗では、「蔦屋書店」や「TSUTAYA BOOKSTORE」のコンセプトを深く理解し、私たちだからこそできる日本文化の提案に加えて、現地の文化、オリジナリティを融合させた提案こそが現地のお客さまに受け入れられます。
今後はさらに、日本と台湾の文化を理解し、台湾ならではの提案をしていくことができるハイブリット人材を育成し、いずれは台湾現地社員が責任者となって臺灣蔦屋を運営することを目指しています。
■台湾事業の今後の広がり
臺灣蔦屋は、台湾での「TSUTAYA BOOKSTORE」の出店を今後も拡大していくと同時に、現在では、その他の事業の幅を広げています。
例えば、マンションやホテルなどの空間デザインおよび選書サービスや、屋外イベントでのPOP UP出店、CCCアートラボと連携した台湾のアートギャラリーでのアート販売など、CCCグループのアセットを活用した事業を展開しています。
また、グループ会社であるワンモアが展開するクラウドファンディング「GREEN FUNDING」と連携し、台湾企業のクラウドファンディング起案をサポートしたり、台湾発のスタートアップ企業の日本市場への参入を応援するプログラムを実施するなど、日本と台湾のビジネスの架け橋の役割も担っています。
今後も臺灣蔦屋は、「人」と「生活」をつなぐ場として、台湾の新たな文化を創造し、台湾の様々な場所で私たちのブランドが台湾の方々に愛され続けることにチャレンジしていきます。
■臺灣蔦屋股份有限公司:https://tsutaya.com.tw/